目からウロコ! これを知ればアナタも英語の達人!?
知財業界では、技術翻訳者はもちろん、海外との交渉、文献のスクリーニングや現地の特許事務所とのコレポンなど、英語が必要な場面がたくさんあります。
でも、やっぱり英語は苦手という方も多いのではないでしょうか?
そんな英語に苦手意識のあるアナタも、転職のチャンスや年収にまで大きな差が出るとなればのんびりもしていられませんよね。
英語が話せる人と話せない人では平均年収で200万円も差が出るという調査結果もあるようです(@_@)
今回は「頑張らない英語」シリーズが10万部以上のロング&ベストセラーとなっているTOEIC満点のイングリッシュ・ドクター西澤ロイさんに、頑張らなくても英語が上達するコツを教えていただきました。
ラジオ番組の収録
パーソナリティの西澤ロイさんとNZ出身タレントのジェシカ・ゲリティーさん
(1) そもそも、私たちはなぜ英語を勉強しなければならないのでしょうか?
実はこの「しなければならない」という言葉の裏には、ネガティブな感情が存在しているのだそうです。
ムズカシイ、タイヘン、キライ、ワカラナイ・・・
もし、そういったネガティブな感情が全くなければ、普通に英語を勉強できているはずです。
ですから大切なのは、「なぜ」という理由ではなく、奥にあるネガティブな思いを解消することなのです。
最初から英語が嫌いな人はいません。
もしも英語の神様が降りてきて、簡単に英語が話せるようにしてくれたらどうでしょう?
英語ができて嬉しくない人はいないでしょう。そして一体、どんないいことがあるのでしょうか?
ひとそれぞれで「イイコト」の違いはありますが・・・
・昇格や転職のチャンスが広がる
・海外でのビジネスチャンスが広がる
・異性にモテる!?
・異文化や広い世界を知ることができる
・逆に日本のことをもっと知ることができる
・他国の人と等身大で接することができる
・人生がより豊かなものへとなりうる
そうです。
英語は話せないよりも話せた方が断然イイコトがあるんです!!
(2) 話せない原因って何? どうしたら話せるようになるの?
◆ズバリ、英語を日本語に「翻訳」して理解しようとしていることが原因です。
I have a car.は「車を持っている」、I have a dog.であれば「犬を飼っている」のように訳すことはできても、実はhaveの本当の意味を知らない人がほとんどです。
「haveには“持っている”、“飼っている”、“食べる/飲む”・・・などたくさん意味がある」と考えて、たくさんの日本語訳を暗記しているだけなんです。
でも実際には、haveが表しているのは「なわばりに入っている」という感覚に過ぎません。そのような英語感覚を掴まない限り、英語が暗記だらけになってしまいます。たくさん覚えてもなかなか使えなかったり、覚えては忘れて…というイタチごっこになってしまったり――。
ロイさん曰く、日本語に翻訳しないで、直接英語のままで理解するためには、「感じる」ことが大切なのだそうです。
◆さらにその奥には、英語の“理解の仕方”がわからないことがあります。
多くの人が英語を暗記科目だと思ってしまっていますが、それはどのように理解したら良いかが分からないために、暗記をせざるを得ないだけなのです。
納得していないのに丸暗記する学習法はNGです。
実際、英語がうまい人たちは、ただ単語や表現を覚えているのではなく、「そうか、英語はこういう考え方なのだ」という風に掴んでいるそうです。
英語は暗記科目ではなくて“納得科目”です。
◆根本的な感覚の違い (例:前置詞の使い方)
↓
バスの中では携帯電話のご使用をお控えください。
Please refrain from using the mobile phone on the bus.
なぜ「バスの中」がon the busなんだ?
「on」じゃ、「バスの上だろ」と言いたくなりますよね!?(笑)
日本人にとって「中」は「in」という刷り込み?があります。
「on」なら、さながら「バスの屋根の上」というイメージでしょうか。
英語では、公共の交通機関に乗ることはonで表現するのです。「on the train/airplane/ship」、つまり、みんなで板の上に乗って移動しているような絵を思い浮かべると良いかもしれません。
ちなみに、バスの上に乗っている場合には英語では「on top of the bus」のように言うそうです。
◆英語と日本語は基本的に仕組みが違うことを理解する必要があります。
日本語なら動詞を言わなくてもある程度推測が出来ますよね。
私はランチで美味しいパスタを…..
「食べました」ということは推測できます。
でも英語だと
I …
私は・・・どうしたのでしょう??? 動詞が無ければさっぱりわかりませんね。
そうです。英語は「動詞」が最も重要なんです!!
誰でも知っているつもりの基本的な「動詞」には、とても便利なたくさんの使い方があることを知ると表現の幅が飛躍的に広がります。
例 これって英語でどういうの? ちょっと面白い表現をご紹介しますね。
一杯食わされた(騙された)。 He had me.
約束をすっぽかされた。 He stood me up.
埋め合わせするよ。 I’ll make it up.
気分が萎える。 It turns me off. やる気スイッチがoffということですね。
たくさん場所を食う。 It takes up a lot of space.
いかがでしたか?
英語に対するイメージが少し変わったでしょうか。
◆インタビューを終えて感じたこと:
思わず「ナルホド~」と言ってしまう内容が満載で、とても興味深いお話しでした。
脳科学的にも感情にリンクした記憶は忘れないといわれています。
ロイさんの明快な解説でワクワクしながら学んだら、頑張らなくても楽しく英語が上達しそうな気がしますね♪
詳細を知りたい方は、ホームページをチェックしてみてくださいね!(^^)!
◆プロフィール: 西澤ロイ にしざわ・ろい
イングリッシュ・ドクター。
英語に対する誤った思い込みや英語嫌いの解消、心理面のケア、学習体質の改善指導などを通じ、英語が上達しない原因を根本から治療する。
TOEIC満点(990点)、英検4級。北海道生まれ、千葉県在住。
獨協大学英語学科で学んだ言語学に、脳科学や心理学も取り入れ、英語流の「発想」や「考え方」を研究・実践することで、大人だからこそ上達する独自のメソッドを確立する。
英語の考え方を伝える『頑張らない英文法』、動詞などの感覚が理解できる『頑張らない英会話フレーズ』など、「頑張らない英語」シリーズ(あさ出版)が累計10万部を突破。
西澤ロイ公式ホームページ
https://english-doctor.co.jp/